「社会人基礎能力」とは?
社会人として、最低限身につけていなければならない基礎的なものとして、
経済産業省が2006年から提唱している「社会人基礎能力」。
今回は、それについて説明します。
まず、「社会人基礎能力」は、大きく3つの能力に分けられ、12の能力要素があります。
問題なのは、昨今の若者のその能力が低下してきていると言われていること。
低下の要因は様々なものがあげられます。
・インターネットの普及で自ら考えたり、調べたり、聞いてみたりすることをしなくなった。
・携帯電話やメールの普及で、相手の都合を考えなくても良くなり、相手の立場で考えることをしなくなった。また、探ったり、作戦を立てたりしなくて良くなった。
・少子化で兄弟(姉妹)喧嘩が減った。
・ゆとり教育で、仮説を立てたり、実験結果をじっと待ったり、考え抜いたりする時間がなくなった。
などなど、社会が豊かで便利になった背景も起因していると言われ、決して学生の皆さんだけの責任ではないのですが、
最低限必要とされている力が低下してきていると言われる以上、皆さんには、高める努力が求められます。
『前に踏み出す力(アクション)』
主体性・・・物事に進んで取り組む力
働きかけ力・・・他人に働きかけ巻き込む力
実行力・・・目的を設定し確実に行動する力
『考え抜く力(シンキング)』
課題発見力・・・現状を分析し目的や課題を明らかにする力
計画力・・・課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
創造力・・・新しい価値を生み出す力
『チームで働く力(チームワーク)』
発信力・・・自分の意見を分かりやすく伝える力
傾聴力・・・相手の意見を丁寧に聴く力
柔軟性・・・意見の違いや立場の違いを理解する力
情況把握力・・・自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
規律性・・・社会のルールや人との約束を守る力
ストレスコントロール力・・・ストレスの発生源に対応する力
これらを高めるには、「失敗した、困った」を乗り越える経験を積むしかありません。
自分は、低いかも・・・と感じる人は、今からでも新しいチャレンジをして、色々な体験を積んで下さい。
アルバイトでも、ボランティアでも、サークルでも・・・積極的に自らで動いて下さい。
そう、自分の成長を楽しんで!