自己分析の目的と注意点
前回は、『自己分析や企業研究』についてお話いたしました。
今回は、その中で自己分析にフォーカスを当ててお話していきたいと思います。
前回の投稿で、自己分析とは、「自分のやりたいことを見つける」ことだと言いました。
確かにそれもあります。
でも、自己分析の目的はそれだけではありません。
自己分析のもう一つの目的は「企業に伝えたいことを探す」作業でもあります。
つまり、「自己分析」と一言で言っても、
①自分に関する視点(自分のやりたいことを見つける)
②自分と企業との双方に関する視点(企業に伝えたいことを探す)
の、2つの目的があるということです。
この2つの目的、どちらもとても大切です。
そして、どちらもそれぞれ注意点があります。
まず、“①自分に関する視点”への注意点ですが、
それは『可能性の幅を狭めないこと』です。
自己の過去を振り返り分析することによって、
自分の得意なこと、好きなこと、興味のあること…
様々な自分が出てきたと思います。
その中で「こんなことをしたい」「こんな仕事ができたらいいな」という感情もいくつか湧いてきたと思います。
その感情は、仕事を選ぶ上でとても大切です。
しかし、「こんな仕事がしたい」が「この仕事以外はしたくない」へ変換してしまうと、自分の可能性を狭めてしまうことになるので、気をつけてほしいポイントです。
やりたいことは1つに絞らなくても良いです。
自分のやりたいことが大まかに見えてきたら、
“①自分に関する視点で行う自己分析”は終了しましょう。
次に“②自分と企業との双方に関する視点”への注意点ですが、
それは『独りよがりにならないこと』です。
自己分析で明らかになった自分の特徴は、自己PRとしてこれからエントリーシートや面接で企業に伝えていくことになります。
自分はどんなことに喜びややりがいを感じ、どんなことが好きな人間です。
自分はこれまでこんな経験をしてきて、その時にこんな風に思いました。
などなど…
そこで、自分が特に頑張った経験を企業に伝えてアピールしたい、と安易に考えるのは禁物です。
自分が伝えたいこと = 企業が聞きたいこと とは限らないからです。
自分の伝えたいことだけを伝えるのではなく、
企業は何を聞きたいのかという視点・考え方を持った上で自己分析を行い、
自己PRに繋げていきたいです。
では、企業は何が聞きたいのか?ということですが、
それは次回の『企業研究の意義と目的』でお話しいたします(^^)/